My Fabulous! First Aloha Shorts

ハワイ島の西側にあるKONA空港から30分ほど車で南に行くとKona townがあります。

 小さな街は、エルヴィス プレスリーの時代から眠ったまま何一つ変わっていないのでは?と思う様な、ゆったりとした街です。お土産屋さんも街の雰囲気もウクレレの音楽も、10年たってもずっと変わらないのです。初めこそ、ここにおしゃれなBarがあれば、素敵なセレクトショップがあれば、、、などと考えますが、最終的にはビーチにいって夕日を眺める時間さえあれば、何もいらない。この街はこのままであってほしい、と思うようになりました。

 とは言っても、特別な時には特別な買い物がしたくなるものです。嬉しいことにハワイにはアンティークショップが数多くあり、北のHawiやCaptain Cookに向かう道中、東海岸のHiloなどにも足を止めるお店がありますが、その中でもKonaにあった、今はもうなくなってしまった Fabulous! というお店が忘れられません。

 倉庫のような店内に所狭しと並ぶ商品は、アイランド調のバンブーやラタンで出来たヴィンテージ家具。50年代のTikiのマグとハイビスカスのお皿、ビーズワークの美しい小物と一緒に着物ローブが並び、そして高いラックにかかったハワイアンシャツ。どんなに時間がなくても目の前を通ると、少し寄ってみる?となるお店でした。

 そこで見つけたハワイアンシャツ。サイズはXXXL。ライトグレー地に白とショッキングピンクで小さなハワイアンモチーフがプリントされていました。その頃80年代風スタイルとバギーシャツに凝っていた私は、「かわいい!」と羽織ってみましたが、さすがにXXXLはお化けのように大きすぎ。それでも、このプリントは絶対着たいと購入し家に帰ってすぐにハサミを入れました。

 それが私が初めて作ったアロハショーツです。ランニングパンツで、ヨークの部分をその時一緒に購入した "そのままではどんなに頑張っても履きこなせない" ケミカルウォッシュデニムの生地で切り替えて作りました。

これをビーチでビキニの上に履くと、太陽と日焼けの効果で、プリントはもちろんケミカルウォッシュの部分が反射するようで、プリプリっと健康的に歩きたくなるのです。ある時は、オールマイティーなシルクのタンクトップと、大ぶりのイヤリングに合わせてカクテルに出かけたりもしました。ハワイのイメージ通りの潮風のあたるレストランや、松明の明かりに、さりげなくカジュアルでありながら、特別な時間を演出するように軽く着飾るのが大好きだったのです。

My very first Aloha shorts

My very first Aloha shorts

  それ以来、ハワイアンシャツにはまってしまった私は、すらりと並んだヴィンテージの中から、これはあの人に合いそう、、、と買い集めるようになりました。ハワイという一つのテーマでこれだけ色の組み合わせがあり、モチーフが生まれるものかと、とても面白いのです。もともとTomboyでかっこいいスタイルが好きだったこともありますが、買い付けるのは大体メンズのシャツで、色の渋さやプリントの柄が、女性が着ることによって甘すぎずクールな印象になるのも楽しく、何年たっても、見たことのないプリントを見つけるたびに心が躍ります。

 そして何よりも、今までにAloha Shortsを購入された方々から、今も、大抵は夏休みの頃 「今度の旅行にKokoのパンツを持っていくよ」と言ってもらえるのがとても嬉しいのです。それが沖縄であろうとバリであろうと、ハワイであろうと、どこかの海辺であろうと部屋着であろうと、あの時にあれを着ていた、、、と言ってもらえるほど幸せなことはないのです。

 

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